印刷工房エシカ

エシカルのイロハ

素材へのこだわり(3)サーキュラーコットンペーパーとは

当ブログでは

ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、

定期的に投稿します。

 


今回は、

ethicaの製品で用いられている

素材の話題とこだわりを、お伝えしていきます。

 

 

…… サーキュラーコットンペーパー ……

 

サーキュラーコットンペーパー

 

 

パッと見ただけでは、

一般的な紙と見分けがつきませんが、

実はリサイクルペーパー。

 

以下の画像を御覧ください。

 

 

 

 

 

 

ところどころに見られる縞や筋のようなもの。

これらは、衣服の繊維なのです。

 

なぜ、紙に衣服の繊維が織り込まれているのでしょう? 

その答えのひとつは、

「世界における繊維ごみの量は膨大である」ことにあります。

 



 

以下は一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー様HPからの引用です。

 

 

 

 

人類の経済活動により、地球環境は悪化の一途を突き進み、地球温暖化は待ったなしの状況です。その中でもゴミ問題は環境破壊の大きな原因となっています。繊維のゴミが、世界のゴミの14%も占めていることに愕然となります。 日本における繊維のリサイクル率は17.5%に過ぎません。毎年137万トンの繊維の廃棄物が捨てられたり、燃やされています。2019年は28.5億枚の洋服が作られ、14.8億枚は売れ残り、袖を通さず新品のまま破棄されたりしました。そのほかにも紡績工場、縫製工場など洋服をつくる過程で生まれる廃材は産業廃棄物として処理されています。この現状を考えると、繊維の廃棄物を資源として活用することが、循環型社会への第一歩だと考えました。

 

わたしたちCCF(サーキュラーコットンファクトリー)は、洋服の廃棄物をゴミにしません。洋服の廃棄物から紙をつくり、活用することから始めます。

 

www.circularcottonfactory.jp

 

 

 

本当は捨てられるはずだった衣服のごみ。

紙に織り込んで、新たな生命を吹き込む。

この考えに賛同して、印刷工房エシカでは

サーキュラーコットンペーパーの取り扱いを2022年から始めました。

 

印刷工房エシカでは、

しおりの素材としてお選びいただけます。

 

 

 

 

 

 

今回はサーキュラーコットンペーパーのご紹介でした。

しおりの詳しい情報は、以下リンクを御覧ください。

 

用紙見本もご用意しております!

お気軽にご相談ください。

 

 

ethical-print.jp

 

アップサイクルアップサイクルでパッケージ制作――momiji様×久遠チョコレート様×さふらん生活園様

当ブログでは
ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、
定期的に投稿します。

 

今回は番外編。

 

・俳優の松山ケンイチ様と小雪様が手掛けている、獣皮の利活用を目的としたライフスタイルブランド…momiji様

障がい者雇用の支援…さふらん生活園様

・久遠チョコレート様

 

上記3社様のコラボレーションを、

近藤印刷(エシカの運営元会社)がお手伝いさせていただきました。

 

©takio horikawa

 

 

 

手作りパッケージのチョコレート

2023年2月、

JR名古屋タカシマヤ様で開催されている

世界一のチョコレートのイベント 「アムールドゥショコラ」にて、

オリジナルパッケージのチョコレートが販売されました。

 

店頭販売の様子

 

 

パッケージはひとつひとつが手作り。

momiji様が獣皮で製品を生産する際に出る端切れを再利用。

さふらん生活園で働く障がい者の皆様に、丹精込めて作製していただきました。

 

外箱に獣皮を貼り付けた、オンリーワンのパッケージ

 

中身のチョコレートは久遠チョコレート様製。

障がいのある方や子育て中のママさんなどによって創り上げているお店で、

全国の多様な人たちがショコラティエとなり、妥協のないモノづくりを追求しています。

 

 

 

さふらん生活園様

障がいを持つ方々が仕事を通して、自立した生活を送れるよう支援している、社会福祉法人様です。

印刷工房エシカとも提携。牛乳パックを原料にした手漉きリサイクル紙を準備中です。

 

制作の様子


1枚1枚手作りで丁寧につくられており、温かみのある質感が魅力。

この素材を用いることで、障がい者の皆様の生きがいづくりや、自立支援の活動を応援します。

 

safurankai.com

 

 

 

 

誰もが分け隔てなく働ける社会。

捨てられるもの・廃棄されるものを生み出さないビジネスと生活。

実現に向けて、印刷工房エシカは努力してまいります。

 

ethical-print.jp

 

 

 

 

素材へのこだわり(2)間伐材とは

当ブログでは

ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、

定期的に投稿します。

 


今回からは、新シリーズとして

ethicaの製品で用いられている

素材の話題とこだわりを、お伝えしていきます。

 

 

 

▽前回の記事はこちら

ethica-kp.hatenablog.com

 

 

 

…… 間伐材 ……

 

 

 

今回は、間伐材について解説します。

 

森林の樹木は、過度な密生が起こると、

地表に日光が届かなくなってしまうため、

適度に間引きを行います。

 

このことを間伐といいます。

 

 

 

 

印刷工房エシカでは、

地元愛知県は豊田市間伐材を採用しています。

 

大切な森林を守り、

誰もが安心して暮らせる環境づくりに貢献したいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この間伐材は、

人材創造拠点つくラッセルで製作されたもの。

(木こり職人の方々が切り出した木材です!)

 

2018年頃に、取引先様を通じて知り合い、

2020年頃から、おもに素材供給の面でご協力いただいています。

 

豊田市旭町の廃校を再活用した同施設では、

持続可能なものづくりや、次世代教育が精力的に行われています。

 

木をポイントに換えて町内で使うような、

サステナブルな取り組みもあるそうです。

 

tukurassell.life

 

 

 

 

間伐材で作製できる製品は

 

・しおり

・コースター

・ポストカード

 

の3種類。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

ethical-print.jp

ethical-print.jp

 

ethical-print.jp

 

 

素材へのこだわり(1)MDFとは

当ブログでは

ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、

定期的に投稿します。

 


今回からは、新シリーズとして

ethicaの製品で用いられている

素材の話題とこだわりを、お伝えしていきます。

 

 


▽前回の記事はこちら

ethica-kp.hatenablog.com

 

 

 

…… MDFという素材 ……

 

 

 

今回はMDFについてご説明します。

 

"medium density fiberboard" の頭文字を取った語で、

和訳は「中密度繊維板」。

木材の切れ端などを繊維状にして

製造した木質の成形板です。

 

ethicaではコースターとしおりに採用されています

 

 

 

身近なところだと、カラーボックスの素材や、

スピーカーの裏側部など、幅広いシーンで使われている素材です。

 

 

 

…… MDFができるまで ……

 

 

 

見た目の通り、木でできている素材ですが、

単なる大量伐採とは違います。

 

 

 

MDFに含まれる木は、

通常なら捨てられてしまうはずだった木質系廃棄物。

 

 

 

合板や製材の端材、建築解体材など、

それらの廃棄物を再生利用し、

繊維にして成形しているのです。

 

 

 

つまり、

MDFを作るためだけの森林伐採は行われていません。

リサイクル性の高い素材なのです。

 

 

 

 

 

 

…… まとめ ……

 

 

 

木の温かみがギュッと詰まったMDF。

頑丈で、加工に強いという実用性もさることながら、

本来は廃棄されるものから生まれたという

リサイクル素材の代表でもあります。

 

 

 

ethicaは、「おしゃれで、使えて、エシカルで。」をコンセプトに

モノを捨てない社会の実現を目指しています。

 

 

▽MDF製品はこちら

ethical-print.jp

ethical-print.jp

ethicaができるまで(2)一色印刷へのこだわり

当ブログでは

ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、定期的に投稿します。

 

第2回は、前回に引き続き

ethicaの立ち上げエピソードについてお送りします。

 

 

 

▽前回の記事はこちら

ethica-kp.hatenablog.com

 

 

 

…… こだわりの製品開発 ……

 

 

 

サイト名がethica(エシカ)に決まり、

「おしゃれで、使えて、エシカルで。」をテーマに、

サイトのコンテンツづくりが始まりました。

 

 

 

このとき、

近藤印刷ではホームページを4つ運営しており、

取り扱う製品も数十種を超えていました。

 

 

 

そこで、当時の主力製品とは

一風違うおもむきを持った、

こだわりのラインナップを準備しようと、

製品開発への取り組みが始まります。

 

 

 

当時のミーティング議事録

 

 

 

…… 一色印刷 ……

 

 

 

多く流通するフルカラー印刷とは

あえて逆を行く一色印刷。

 

 

 

フルカラー印刷が多く行われる工場の作業工程において、

一色印刷は、別工程で行う必要があり、

じつは手間や時間がかかる製品なのです。

 

 

 

意外に思われるかもしれませんが、

色数が少ないからラク

というわけではないのです。

 

 

 

そんな一色印刷ですが、

特殊紙と組み合わせると、

美しさがひときわ引き立ちます。

 

 

 

ethica製品 カード(白一色印刷)

 

 

 

手間がかかる製品だからこそ、

希少価値が生まれて、

捨てられにくいノベルティになるはず。

 

 

 

そんな考えのもと、

ethicaは一色印刷にこだわりました。

 

 

 

ethica HP 印刷色の項目



 

いまや印刷技術自体への希少価値は薄れ、

「紙への印刷で、今までにない価値を生み出す」ことは

容易ではなくなっています。

 

 

 

ethicaでは、

こだわりの素材と、一色に特化した印刷とで、

捨てられにくく、大切にしてもらえる

ノベルティづくりを実現します。

 

 

 

ethical-print.jp

 

 

 

 

ethicaができるまで(1)


当ブログでは

ノベルティ専門印刷工房エシカ」のサイトにまつわるお話を、定期的に投稿します。

 

第1回の今回は、

ethicaの立ち上げエピソードについてお送りします。

 

 

 

……2020年……

 



新型コロナウイルス感染症拡大により、

近藤印刷社内では、今後の新ビジネスモデル策定が急がれました。

社内・外のメンバーで複数のプロジェクトチームを結成し、

長年のノウハウを活かした活動が行われつつありました。

 



このころ、近藤印刷が運営するホームページは4つ。

近藤印刷のメインホームページに加え、

同人向けのクリア工房、しおり専門の栞屋に、ECサイトのtotte。

どのサイトも、弊社が長年生産してきた

主力商品を前面に押し出した、こだわりのページたちです。

 



そのとき、商品企画チームで、このような意見が挙がりました。

 

 


「従来の主力商品を避けたラインナップで、サイトを1つ立ち上げてみないか」

 

 

弊社が得意としてきたクリア素材への印刷や、しおりの受注生産。

れらのフィールドからあえて離れて、

新たなジャンルの商品を取り揃えたサイトを設立しようと、

チームメンバーでのアイディア出しが日々行われます。

 

当時、サイト名称の候補は40案ほどありました

 

 



……2021年……

 

 


多数のアイディアの中から、いくつかの軸となるものが現れ始めます。

環境に良いもの、

職人ワザが活きるもの、

おしゃれで、かつ、かわいさもあるもの……。

アイディアメモの中で、

ナチュラル」や「工房」といったフレーズが、枝葉を伴っていきます。

 

 

 

ところで、配付用ノベルティを多く生産する弊社で、

よく揶揄されることのひとつに、

すぐにいらなくなり、ごみとして捨てられるものを、

大量生産するのは良いことなのか」というものがありました。

 

 

 

そこで、新サイトでは、

「捨てられてしまうモノは作らない」

「こだわりの素材と、想いとストーリーを、お客様と一緒に作っていく」

という強い思いを持って、選りすぐりの製品を提供することに決めました。

 

 


このとき、サイト名がひとつに決定します。

英語で「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である、

ethicalからとって、ethica(エシカ)。

「おしゃれで、使えて、エシカルで。」をテーマに、

サイトのコンテンツづくりが始まります。

 

2021年当時のサイトイメージ画像

 

 

ノートは現在の商品ラインナップに反映されています





つづく




ethicaの自己紹介

 

エシカは近藤印刷という小さな印刷会社から生まれた

ノベルティ専門の印刷工房です。

ノベルティとは商品の宣伝などを目的に、

たくさんの人に配られるもの。

 

でも、せっかく作ったノベルティも、

その多くは捨てられてしまうのが現実です。

 

それは、多くの人たちは「ムダなモノはイラナイ」そう思っているからです。

私たちは印刷会社として捨てられてしまうモノを作ることに、

ずっとモヤモヤした気持ちを抱いていました。

そして、そんなモヤモヤした気持ちのなかから生まれたのがエシカです。

 

 

f:id:ethica_kp:20220203144126j:plain

 

 

…… ethicaの理念 ……

 

「おしゃれで、使えて、エシカルで。」

これがエシカのコンセプトです。

私たちはイラナイモノ、捨てられてしまうモノは作りません。

ひとつひとつ選び抜かれたこだわりの素材を用いて、

ひとつひとつにエシカルな想いとストーリーを込めて、

大切に使いたくなるギフトのようなノベルティをお客様と一緒にお作りします。

 

 

f:id:ethica_kp:20220203144142j:plain

f:id:ethica_kp:20220203144128j:plain

 

 

 

…… 職人の手によって ……

 

エシカを運営している近藤印刷は昭和29年に創業した老舗の印刷会社です。

印刷物を美しく仕上げ、思い描いたとおりに再現するためには

素材とインクの相性を考えたり、インクのノリを確認したり、

色濃度を調整したり、くすみやズレを抑えたり、

さまざまな職人の経験や技が必要です。

エシカのノベルティ

近藤印刷で長年に渡り印刷や加工を手掛けてきた

熟練の職人がひとつひとつ丁寧に心を込めてお作りします。

 

 

f:id:ethica_kp:20220203144145j:plain





…… ともに、このひとつを ……

 

相談しながらお客様と一緒に

本当に良いモノをつくりたい。

そう思えば思うほど、お客様の悩みは増えるはず。

「どんな素材を選べばいいの?」「どんな加工ができるの?」など、

わからないこともきっとたくさんあるはずです。

エシカはオフラインでのご相談もオンラインでのご相談も受付けています。

本当に良いモノを。そう思うからこそ、お客様と一緒に相談しながらお作りします。

 

f:id:ethica_kp:20220203144138j:plain

 

 

お問い合わせは

こちらのHPより受け付けております。

お気軽にご相談ください。

 

ethical-print.jp